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Motion 動画素材123

【Motion5】使い方1(ビヘイビア・ブレンドモード)

投稿日:2013年2月17日 更新日:


Motion5を使ってどんな事ができるのかを動画素材123NEOを使い何回かに渡って説明していきます。

Motion使い方初心者向けです。ちょっと見た目は変わりますがMotion4でも同じ事は可能なはずです。

できる事はMotion4とMotion5は変わっていないので。Motion5の方がMotion4より性能が良くなったという感じです。



動画素材123NEO

結構Motion5で検索してくる方が多いのでここらへんでいくつか簡単なのを書いておこうかと。

以前にも書いていますがそれっきりですし。【Final Cut Studio【Motion】でのPV(映像)制作例】

Final Cut Studio【Motion】でのPV(映像)制作例



それと以前iMovieでの説明をしていましたがiMovieだとグラフィックの合成などが簡単にはできないんですね。わざわざキーイングできるようにつくらないとダメなわけで。(2015年最近のバージョンでは透過PNGが使えます)


そういう所はMotionであれば簡単にできるので(というかなんでiMovieでできるようにしないの)そういう所の説明を作例と一緒にしていきます。


今回のつくるもののイメージとしては

「ロゴを中心に置いてなんか適当に動かしてみて後ろに動画素材が配置してある」というとても大ざっぱなイメージです。



先に完成例を置いておきますとこんな感じです。

これをMotion5を使って制作する手順を説明いたします。








以上を長々と説明します。


■0.とりあえず新規プロジェクトを立ち上げる。

Motionを立ち上げ新規でファイルをつくります。

動画素材123NEOのMP4ファイルのサイズが960×540(フルハイビジョンの場合は1920×1080)なのでそれに合わせます。
下の画像を参考にしてください。


画像はプロジェクトをつくってから後で変更する時のものですが
つくっている途中でもフレームレート以外は変更できます。(一度作り始めるとフレームレートは変更できません)
「レイヤー」から「プロジェクト」を選択して「インスペクタ」→「情報」と辿れば変更できます。




■1.ループ動画素材を配置する。

背景となるループ動画素材を配置します。

今回は動画素材123NEOから「002_TECHNO_SCOPE_2」を配置します。


適当にドラッグアンドドロップでタイムラインの所に持っていってください。


この時収録してあるMP4をそのまま使っても良いですが、マシンパワーに心配がある方は他の形式(コーデック)にしてから使った方が良いです。
ProRes422がとりあえずはお勧めです。


変換の方法は色々ありますが過去記事を参考にしてみてください。
MPEG Streamclipの所が参考になるかと思います。



この動画素材はループ対応の動画素材なので繰り返し配置すれば動きの継ぎ目無く延々と再生できます。

かと言ってわざわざコピーしてペーストしてっていうのもなんですのでそのような事をしなくても延ばす事ができるようにします。
タイムラインから動画素材の「002_TECHNO_SCOPE_2」を選択した状態で「インスペクタ」タブ→「情報」タブの下に行って「タイミング」から「終了時の状態」→「ループ」を選択します。



そうすると動画素材の端を掴んで延ばす事ができます。わざわざコピーアンドペーストしないでいくらでも延ばせます。



今回は2回ほど延ばしてプロジェクトの継続時間を00:00:25;25にしています。
(タイムコード開始は00:00:00;00)


■2.ロゴ画像を動画素材の上に配置する。

今回はillustratorで作成してあるファイルを配置します。



これをまた適当にタイムラインに放り込んでください。

この時気を付けるのは「プレイヘッド」(でいいのかな?)の位置です。


最初の設定だとこのプレイヘッドがあるフレームから配置されます。

なので最初のフレームから置きたい場合は最初のフレームにこのプレイヘッドを持っていき素材を放り込んでください。
また、これは設定で変更することもできますので環境設定から変更して自分のやりたいように変更してください。




ロゴ画像を配置するとこんな感じになりました。


大きすぎるので適当に大きさを変更します。ここでは25パーセントに変更。



ちなみにこの画像はillustratorのファイルなので拡大してもジャギーが出ないでキレイにできる設定があります。

「メディア」から読み込み済みのillustratorで作成したファイルを選択→「メディア」タブを選択→固定解像度のチェックを外してください。

これでキレイに拡大処理ができます。若干処理が重たくなりますので注意は必要です。



■3.ロゴ画像に動きをつける。(ビヘイビア)

今はただ単にロゴ画像が置いてあるだけなのでこれに少し動きを付けます。


イメージとしては フェードイン→少しづつ拡大→フェードアウト でこの間ロゴが3D的に回転しているというイメージです。
という事でここでは「ビヘイビア」を使います。
普通に考えるとキーフレームをうって調整していきますが面倒くさいので「ビヘイビア」を使います。


「ライブラリ」→「ビヘイビア」→「基本モーション」から
「スピン」「フェードイン/フェードアウト」「縮小/拡大」をロゴ画像に設定します。




まずは「フェードイン/フェードアウト」から説明します。

これをレイヤーに適用させると不透明度を自動的にレイヤーのインポイントでフェードイン、レイヤーのアウトポイントでフェードアウトします。




これはもちろんフェードの時間は調整できます。
ビヘイビアを適用したレイヤーを選択→「インスペクタ」→「フェードイン/フェードアウト」から
フェードイン時間とフェードアウト時間を調整してください。



ここでは両方とも90に設定してあります。プロジェクトのフレームレートが29.97なので30と考えます。フェードインフェードアウトにかかる時間が3秒です。
始点と終点のオフセットがありますが、これを設定するのであればレイヤーを直接いじって継続時間を短くしたり長くしたりした方がわかりやすいかと思います。


このような事ですね。レイヤーを短くしたりするとこのようになります。


ちなみにMotionは軽い編集レベルであればRAMプレビューしなくても再生できて動きが確認できます。ループできますし軽い段階ならプレビューしながらリアルタイムで動きの変更などできます。色々やっていくとすぐ重くなってRAMプレビューしないと動かないですけど。



次に「縮小/拡大」を設定します。

最初と最後の大きさを確認したいので最初に設定した「フェードイン/フェードアウト」は一旦オフにしておきます。


「縮小/拡大」は主に「最終到達値」をいじる事になりますが、最終フレームでプレビューしながらいじります。今回は300パーセントに設定していますが、最終的な大きさは元の素材の300パーセントではないですし、かといってロゴの大きさを25パーセントに設定していたからそれを100パーセントとして3倍の75パーセントなのかと思ったらそうでもないのでちょっとよくわからないです。なので実際に確認しながらじゃないと検討つかないのでご注意を。

RAMプレビューしながらロゴの大きくなり具合を確認します。



次に「スピン」を設定します。

イメージとしては3D的な回転なのでここでレイヤーを3Dにします。
タイムラインにあるレイヤーの名前横にあるマーク(?)をクリックして3Dレイヤーにします。



次に「インスペクタ」→「ビヘイビア」から「スピン」の設定をします。


座標軸を「Y」に設定、これでロゴが横にくるくるします。
どれくらい回転するのかというのを最終到達値で設定するのですがこれもいまいちわかりにくいです。

表現方法の「最終到達値で指定」にしてそこから「最終到達値」の値をいじるのが良いかと思います。もちろんRAMプレビューしながら確認調整してください。
ここでは値を929に設定しています。



で、ここで気になる所が。

ロゴが裏になるのは動きとしては自然なのですが
ちょっと気になる…


という事でこのロゴレイヤーを複製してなおかつY軸に180度回転させました。

最初のフレームに戻ってからY軸180度に回転させてください。



そうすると裏面が出ずに再度表の面が出るようになりました。


しかし今度は別の面で問題が出てきました。

フェードイン/フェードアウトをオフにしていたのでオンにして確認してみると
両方のロゴ画像にフェードイン/フェードアウトを設定しているので最初と最後が不自然に見えています。


ここではそれぞれのロゴ画像に「フェードイン/フェードアウト」するのではなく
まとめているグループに「フェードイン/フェードアウト」を適用させます。
ロゴ画像の「フェードイン/フェードアウト」をいったんコピーしてから削除します。
その後にグループにペーストして「フェードイン/フェードアウト」を適用させます。




これで自然にロゴ画像を「フェードイン/フェードアウト」できます。




これで完成でも良いのですが、もう少し何か工夫が欲しいです。
次に背景にグラデーションをつけてみます。


■4.動画素材の下に背景画像配置(ブレンドモード)

このようなグラデーションを「002_TECHNO_SCOPE_2」の下に配置します。







もちろんこのままだとグラデーション画像の意味は無いので「002_TECHNO_SCOPE_2」のブレンドモードを色々いじってみます。

今回は「オーバーレイ」にしました。
「002_TECHNO_SCOPE_2」のレイヤーを右クリックやshift+クリックで
「ブレンドモード」→「オーバーレイ」を選択すると画像のような感じになりました。




■5.ロゴ画像もブレンドモードで合成。ピンライト」を選択



後は「002_TECHNO_SCOPE_2」に「フィルタ」で色を変えてみました。

「YUV 調整」で緑っぽくしています。



これに音を足して完成としました。




■6.書き出し

これをQuickTimeで書き出してみます。
「共有」から「ムービーを書き出す」を選択。



「書き出しの欄」は現在の設定で良いかと思います。
「このアプリケーションで開く」は書き出しが終わった後に何かのアプリケーションで開くかどうかですが、ここでは無しにしています。QuickTimeプレイヤーとかに設定すれば書き出したファイルが自動的にQuickTimeプレイヤーで開きます。

オーディオを入れていない場合はビデオのみ。オーディオを入れていて一緒に書き出したい場合はビデオとオーディオを選びます。




次にレンダリングタブを確認します。

「カラー」では今回アルファチャンネルを入れる必要はないので「カラー」で良いです。
アルファチャンネルを入れたい場合は「カラー+アルファ」で。


その際「アルファをプリマルチプライ」のチェックを外した方が扱いやすいかと思います。
「レンダリング品質」ですが、これは経験上「最適」を選ばないとダメです。
配置してあるオブジェクトの品質が落ちてかなり目立ちます。

ただし物によっては「最適」だとなんとなくはっきり見えなくてぼけた感じになっている場合もあるので、はっきりとさせたい場合は逆に「最適」以外を選択してください。


「フィールド」は今回「オフ」で。インターレース入れる必要があればオン。


「モーションブラー」は入れた方が自然な表現にはなるかと思いますが、書き出しの時間がモーションブラーオフに比べて10倍とかになったりするのでそれなりに覚悟が必要です。


「フレームの合成」はオフで。何かの映像ファイルでスローモーションなどにした場合はオンにすると多少滑らかになります。


右側は今回必要ないので割愛します。




これで「次へ」のボタンを押して進めて書き出しして完成です。



今回の完成品


以上です。お疲れさまでした。



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