MP4(QuickTime)ファイルに字幕(srt)を付ける（Mac OS X「Subler」）

以前に【MP4ファイルにチャプターをつける（Mac OS X「Subler」）】という記事を書きましたが、今回は

「Subler」でMP4(QuickTime)ファイルに字幕を付ける方法を記しておきます。

直接映像にテキストを入れたいんだよっていう方はこちらを参考にしてみてください。
iMovie(ver.10)を使う3【動画素材123FULL】テキストを重ねる・トランジションを使う

まずMP4(QuickTime)ファイルに字幕を付ける為に用意するものはこちら

・Subler
・字幕の元になるsrtファイル
・字幕をつけるMP4(QuickTime)ファイル
今回使うMP4はこちら。

http://code.google.com/p/subler/downloads/list

追記　2015/04/11　ダウンロード先が変更されています。こちら→ https://bitbucket.org/galad87/subler/downloads 現在のバージョンは0.31

2013.08.31時点でバージョンは0.19です。

特に不具合がなければ最新バージョンで良いですが、（Subler-0.19.zip）
余計なトラックが勝手に追加されちゃったりとかする場合は古いバージョン（Subler-0.14.zip）をダウンロードしてお使いください。

次に「字幕の元になるsrtファイル」をつくります。

・まず「テキストエディット」を立ち上げ新規ファイルをつくります。

・標準テキストにします。

・次に以下の形式で書きこみます。

1
00:00:00,000 --> 00:00:02,000
ネコ1　ふむ

2
00:00:02,000 --> 00:00:04,000
ネコ2　むー

3
00:00:04,000 --> 00:00:06,000
ネコ3　…

4
00:00:06,000 --> 00:00:08,000
ネコ4　にゃーっす
にゃーっす

テキストをコピーしたい場合は上画像のようなアイコンが出た時にクリックするとコピーできます。

見ていただければなんとなく分かるかと思いますが一応画像で説明も。

1.番号
2.字幕を表示させる時間
3.表示させる字幕
4.改行で空き

がポイントです。

・保存します。

・ファイル拡張子を「.txt」から「.srt」にします。

↑これを「.srt」にすると

↑「.srtを使用」を選択

↑このようになるのでこの「.srt」ファイルを「Subler」で使用します。

次は実際にMP4(QuickTime)ファイルに字幕をつける作業になります。

「Subler」を立ち上げMP4(QuickTime)ファイルを「Subler」で開きます。

↑のようなウィンドウが出ますので、ウィンドウの左上にある+ボタンを押して、先ほどつくった「.srt」ファイルを選択します。


↑ダイアログが出ますのでとりあえず「Add」を押します。


そうすると
「Subtitle Track」というものが追加されています。この状態で保存します。


↓その保存したものをQuickTime7で開くとこんな感じの表示になります。

そのままの状態でネット経由などで他の人に渡すとどうもQuickTime7で字幕の表示ができないので、それを回避するために

字幕付きでできたファイルを
QuickTime7で開く　→　保存　→　ダイアログが出た場合は「独立再生形式のムービーとして保存」を選んで保存してください。

拡張子が.movになります。QuickTimeファイルなのでそのままでも良いですが、MP4の場合はコーデックはH264もしくはMPEG4なのでその場合は拡張子を.movから.mp4に変更しても問題は無いはずです。

つくった字幕付きの動画はこちら↓

neko_srt2a 2.zip
QuickTime7で開くと字幕がでかいですが気にしないで下さい。VLCやQuickTimeXで開くと字幕は小さいです。

字幕の4は改行していましたが字幕で改行は反映されます。

と、こんな感じで字幕の追加ができます。
ちなみにこの字幕をつけたファイルをiPhoneで再生するとiPhoneでも字幕の再生はできました。

追記
iOS 7の場合最初から字幕が出ない場合があります。その場合は右下のマークを押して「自動（推奨）」から「英語」とか「日本語」とかを選んでください。

iOS 7の方が字幕が見やすくなっています。

以上がMP4(QuickTime)ファイルに字幕を付ける方法です。

今回使用した動画素材はこちら
猫（ねこ）の映像素材
http://動画素材.com/movie21.html

注意点としては、

・「Subler」上では字幕の編集などはできないので事前にsrtファイルをきっちりつくる必要がある。

・QuickTime7で確認している時はその都度QuickTime7を終了させる。「Subler」で変更保存したものをQuickTime7を終了させないで開くと変更前のファイルが残ってて変更したものが反映されないので。

・今回はlanguageを「English」のままでやっていましたが、日本語字幕であれば「Japanese」に変更してください。

・チャプタの時もだったのですが、できたファイルをネットを介したりして開くとなぜかQuickTime7では字幕が表示できなくなります。QuickTimeXやiTunesで開く分には良いのですが。この原因がいまいちわからないのでわかるかたいましたら情報ください。
（追記：字幕付きでできたファイルを1度QuickTime7で開いてそのまま保存で回避できそうです。ダイアログが出た場合は別名で独立再生形式で保存）

■こちらでは試していませんが字幕の編集Appがあるようです。
字幕工房 - Tranquillity Base