Motionの「カメラ」の「ライブラリ」にある「ドリー」と「スウィープ」について簡単に解説します。
Motion使い方初心者向けです。
■動画素材123NEOを使ってMotion5をいじる.6(カメラ・ドリー・スウィープ・マスク)
今回の目次
1.「マスク」を使って動画素材を切り抜く
2.「リプリケータ」で「ボックス」を適用
3.「カメラ」を配置。
4.「カメラ」に「ライブラリ」の「ドリー」を適用
5.更に「カメラ」に「スウィープ」を適用
6.「スウィープ」のみでX軸を動かした場合の例
です。
今回は4.5.6を重点的に説明いたします。
1の「マスク」も覚えれば便利なものです。
8/29にAmazon.co.jp限定で動画素材123NEOのフルハイビジョン版動画素材114本を収録したDVD-ROMが付録でついてくる動画素材123FULLとNEOのセットが発売されます。
こちらをお勧めしておきます。
1.「マスク」を使って動画素材を切り抜く
動画素材123NEOから「051_STAR_BEAT.mp4」を今回は使用します。
MP4ファイルですが、事前にProRes422に変換して軽くしています。
タイムラインに配置してから配置した動画素材を選択し、「マスク」を選択します。今回は円マスクを使用します。下画像を参考に操作してください。
プレビュー画面でクリック・ドラッグして円マスクをつけます。
円の中心と動画素材の中心を合わせるようにして「マスク」を配置しています。
上の画像では円の縁にぼかしがすでにかかっていますが、これは設定しないとぼけません。
下画像のようにフェザーの値をいじってぼかしてください。今回は値を-100にしています。
2.「リプリケータ」で「ボックス」を適用
次に「リプリケータ」を適用します。今回は下画像の設定でかなり適当にやっています。
奥行きだけ沢山配置しています。
3.「カメラ」を配置して下画像のようになりました。
この時点での映像はこちら
MP4
あ、ちなみに2Dで背景レイヤー置いています。
4.「カメラ」に「ライブラリ」の「ドリー」を適用
「カメラ」レイヤーを選択してから「ライブラリ」の「ドリー」を適用させます。この「ビヘイビア」の「カメラ」にある項目はカメラレイヤーにしか適用できません。
「ドリー」って何?って思った方は適当にググって下さい。
検索しても多分よくわからないと思いますが、Motion上ではカメラを前に進めたり後ろに進めたり(Z軸)移動する「ビヘイビア」の事です。
多分普通に「Motion」のヘルプで検索した方がわかるかと思います。
インスペクタで「ドリー」を見てみますとディスタンスというパラメーターがあります。上画像ではそこの値が10299となっていますのでレイヤーの長さが8秒あったら8秒かけて前に(Z軸)10299ピクセル進みます。
逆の値で-5000だと後ろに5000ピクセル移動します。
「ドリー」を適用した映像
↓
MP4
5.更に「カメラ」に「スウィープ」を適用
「スウィープ」って何かと簡単に言うと「Motion」ではカメラの向きの回転かな?
X軸Y軸Z軸のどれかを回転させる事ができます。
レイヤーが8秒あって、Z軸に180度の回転と設定したら、8秒かけてカメラの向きがZ軸に180度回転します。
今回はZ軸に360度回転としています。
Z軸の回転は今回の場合は見た目普通にこの回転ですね。
「ドリー」+「スウィープ」を適用した映像
↓
MP4
6.「スウィープ」のみでX軸を動かした場合
こんな映像になります。
↓
MP4
Z軸とY軸で回転させたいという時は「スウィープ」を2回使ってそれぞれにZ軸Y軸と割り当てます。
こんな感じで「カメラ」の「ビヘイビア」は使えます。
他にも「ビヘイビア」は色々ありますので試してみると良いことあるかもしれません。
投稿者プロフィール
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もうだいぶ前からになりますがクラブVJをやっていました。 そこから映像関係のお仕事をやるようになり、コンサートや企業プレゼン、展示会などのムービーを創ったり、時にはプレゼンテーション素材をつくったりするようになりました。
今はPVなども制作したり動画素材を配布・販売したりしています。
■書籍も出しました【動画素材123+45】168本のFHD動画素材を収録しています。
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