「Wi-Fi SDカード【ez Share】を試してみた。」
ここ最近いわゆるWi-Fi SDカードが色々と出てきているようです。
先駆けとして有名なのが【Eye-Fi】ですね。
結構あるご意見としては「Eye-Fi で送るより普通にSDカードとして読み込んだ方が早い」
確かにまとまった量の画像を送るとそうなんですが、
少数の画像を送るくらいであればSDカードで読み込ませるより「Eye-Fi」で送った方が楽なんですよね。
しかもFlickrなどに送る事もできるんで、家でカメラの電源をいれっぱなしにしていれば
パソコンとFlickr同時に送る事が出来、取り込みやアップロードの手間が少なくなって非常に楽です。
自分の場合は部屋の中で撮影してその度にPCに取り込んでとかが多かったので、そういう用途になると、Eye-Fiはぴったりの用途でした。
いちいちSDカードをPCに接続せずに撮影しながら画像をPCやFlickrに送ってくれるわけですから。
撮った枚数が多い時はカメラの電源を入れて転送待ちよりかはPCのカードリーダーにEye-Fiを挿してそのまま待つ方が良いですね。
便利に使っていた「Eye-Fi」ですが、Xacti HD2000 を使うようになって最初の「Eye-Fi」では容量などかなり不足なのでその次に出た「Eye-Fi Pro X2 8GB」を購入しました。
↓右が「Eye-Fi Pro X2 8GB」左が最初の「Eye-Fi」
が、「Eye-Fi Pro X2」を使ってみたところ
電源が不足している為なのか「Xacti HD2000」で使えない…
「Eye-Fi」自体が結構電源食うのですが(なのでカメラの電池減りが早くなる)
「Xacti HD2000」で「Eye-Fi Pro X2」を使って撮影すると写真の撮影は1枚2枚は大丈夫なのですが3枚目くらいからちゃんと撮れてなかったり、動画を撮影していると1分も持たずにプレビューモニタの表示が消えて電源も落とせなくなりバッテリーを抜かないと復旧できないという現象が度々おきてしまいどうしようもない状態です。(もちろんパワーセーブの機能は確認して一番長い時間に設定しています)
という事があり「Eye-Fi」は結構前から使えていなかったのですが、
ここ最近ちょっとした撮影をする事になり、現場で写真の確認をする時にこういうのがあった方が便利だろうと思い「Eye-Fi」以外でWi-Fi SDカードは何があるかを調べてみました。
「FlashAir」
http://www.toshiba.co.jp/p-media/flashair/
「PQI Air card」
http://jp.pqigroup.com/prod_in.aspx?mnuid=1296&modid=145&prodid=500
「ez Share」
http://www.tecnosite.co.jp/electronics/pc/ezshare/
「トランセンド「Wi-Fi SDカード」」
http://jp.transcend-info.com/products/Catlist.asp?FldNo=24
などがあるようでした。
今回ちょっとした撮影で使用する状況を想定。
1.Xacti HD2000 で撮影した写真をiPadですぐ確認できる。
2.動画はすぐ確認できなくても良い。
3.class10が望ましい。
4.撮影していても固まらない、落ちない。
カメラで動画撮影時はACアダプタで給電しながらになるのでその時に固まったり落ちたりしなければOK。無給電で動画撮影はきついと思われる。(Eye-Fiは給電しながらでも動画撮影するとカメラが固まる)
で探してみました。
1.Xacti HD2000 で撮影した写真をiPadですぐ確認できる。
iPadなどからWi-Fiを通して「Wi-Fi SDカード」の中身をブラウザや専用アプリなどで確認できるようです。
なので「Wi-Fi SDカード」ならそこらへんは特に問題は無さそうです。
ちなみに「Eye-Fi」は基本的にPCやiPadなどの端末に送る仕組みです。
プッシュ型と呼ばれているようです。対して「FlashAir」などは自分から見に行かないと見れないのでプル型。
2.動画はすぐ確認できなくても良い。
これに関してはWi-Fi経由だとデータの転送が遅いはずなので、転送できても確認できるまでに時間がかかるだろうなというのは想像できます。結局は直接読み込ませた方が早い。
3.class10が望ましい。
これは動画も撮影する関係上早い方が良いので。
そうなると「PQI Air card」は除外されます。
アダプターを介するものなのでそこでどうしてもボトルネックとなるので。
「FlashAir」はclass6なので除外となります。
(2013/07/09追記 FlashAirは16GBのclass10のものが出たようです。FlashAir W-02 http://www.toshiba.co.jp/p-media/flashair/spec_j.htm」
2017/06/18 追記:読み出し速度(読み出し90MB/s)や無線転送速度が早くなったのが出ました。
http://www.toshiba-personalstorage.net/product/flashair/sduwa/index_j.htm
4.撮影していても固まらない、落ちない。
これは情報が無いですね。Xacti HD2000 自体がもう何年も前のものなので。最近のポピュラーなデジカメだったらまだ情報があるんでしょうけど。
一応「FlashAir」はXacti HD2000 で写真の動作確認が公式で確認されているようでした。
とりあえずどれかを買って試してみて、ダメだったらダメでもネタにはなるから良いかなぁという事で選ばれたのは
「ez Share」でした。
長い前置きここで終わりです。
ここから
「Wi-Fi SDカード【ez Share】を試してみた。」です。
「ez Share」を選んだ理由としては
・class10である。
・他と比べてそこそこ安い
・SDカード側でWi-Fi機能をオフにできるので、万一使えなくても撮影している時はオフにして確認したい時はオンにするといった使い方ができるであろうと予測。
という事で注文して届きました。
カードの下の方shareと書いてある下の黒いスイッチを左にやるとWi-Fi機能がオフになります。写真の状態ではWi-Fi機能オンです。
中国メーカーの商品らしいのですが、日本語の説明書も同封されています。
という事で普通に使えるかどうか確認していきます。
■「ez Share」を「Xacti HD2000」 に入れて適当に撮影します。
・まず静止画の撮影は特に問題無さそうです。バッテリーだけでも安定しているようです。
・次に動画撮影ですがどうなのか。
Eye-Fi使用時は1分くらいで固まってしまうのですが、「ez Share」使用時は1分2分は撮影出来てました。
が、しかし3分くらい動画撮影しているとプレビューモニタの表示が固まってしまいました。
ACアダプタ繋げていない状態だと大体3分くらいの動画撮影が限度のようです。
ではACアダプタを繋げた状態ではどうなのか。
結果は30分くらい動画撮影していても大丈夫でした。安定しています。
撮影現場ではACアダプタを繋げて給電しながらの撮影になりますからこれで大丈夫でしょう。
2013/06/15追記
この後に色々といじっている時に気付いたのですが、動画撮影をACアダプタからの給電無しでやっていたら10分くらい問題無く撮影できていました。Xacti HD2000の個体差か何かでしょうか…
■次に撮影したものをiPadやiPhoneで確認できるかどうか。
1.カメラに「ez Share」を挿入した状態で電源を入れる。
2.iPhoneなどから「設定」→「Wi-Fi」→「ez Share」を選ぶ
3.パスワードを入力します。パスワードは説明書に書いてあります。
4.これで「ez Share」に繋がった状態になるのでブラウザを立ち上げ、アドレスに「ez」と入力して確定します。
5.スタートアップの画像が出てきます。
6.「ez Share」の中に入っている画像一覧が出てきます。
という事でiPhoneなどからの使用も特に問題は無いようです。
もちろん画像長押しやダウンロードボタンでiPhoneのカメラロールに保存もできます。
ちなみに動画に関してはプレビューのアイコンが全部上の画像のようになっていますのでどれが何やらわからない状態です。で、ブラウザからはカメラロールに保存はできないようです。
とりあえず「ez Share」を使える事は確認できました。
■次は実際の現場で使うiPadでiOSの「ez Share」アプリを試してみます。
・AppStoreから「ez Share」と検索します。
ちなみに「ezShare」だと出てきません。ezとshareの間にスペースを空けて
「ez Share」で検索してください。ここらへんもうちょいなんとかなりませんかねAppleさん。
・今回はiPadで使用するので「ez Share Wi-Fi SD HD」をインストールします。
SDなのかHDなのかどっちやねんという名前ですが。
・カメラに「ez Share」を挿入、電源を入れた状態でiPadの「設定」→「Wi-Fi」で「ez Share」を選択、パスワードを入力して繋げてください。
・その後「ez Share Wi-Fi HD」を立ち上げてください。
こんな感じの画面になります。
・「SDカード」の所をタップするとカメラに挿入してある「ez Share」の中にある画像を確認する事が出来ます。
・右側の並んでいる写真をタップすると写真が表示されます。
・4000×3000のJPEGでもちゃんと表示されるまでに数秒かかります。
・右上のフロッピーディスクらしきアイコンをタップすると「ez Share Wi-Fi HD」の保存フォルダに保存されます。
・複数の写真を保存したい場合はひとつ前に戻り、右上の選択ボタンを押して写真を選びダウンロードボタンを押してください。「ez Share Wi-Fi HD」の保存フォルダに保存されます。
・保存フォルダをタップすると確認できます。
・で、ややこしいのですが、この写真はあくまでも「ez Share Wi-Fi HD」アプリの保存フォルダに保存されているのであって標準の写真アプリに保存されているわけではありません。
標準の写真アプリで見たい場合は右上の選択ボタンを押してから、保存したい写真を選択、書類マーク(?)に+のアイコンをタップして「システムのアルバムに添付された」というちょっと変な日本語をタップしてください。これで標準の写真アプリに保存されます。
■今度は動画です。写真と動画は別になります。
「カード内のビデオ」をタップすると「ez Share」SDカード内のビデオが表示されるのですが…
下画像のようになります。どれがなんのビデオかさっぱりわかりません。タップしても再生はできません。右上の選択ボタンを押して、
どれかビデオを選択してキャンセルボタン横のダウンロードボタンをタップするとダウンロードが始まります。
左に表示されている「ダウンロード」をタップすると「ez Share」のSDカードから「ez Share Wi-Fi HD」へのダウンロード経過を確認できます。
ダウンロードが終わり「アプリ内のビデオ」をタップするとダウンロードされたビデオが確認できます。右側のサムネイルをタップしてさらに再生マークをタップすればビデオの再生が始まります。
撮った動画はこれで確認できますが、この方法だとWi-Fi経由でのダウンロードとなり転送速度が速いわけではないですし、なんにせよどれが何の動画かさっぱりわかりませんので直接iPadに「Apple iPad Camera Connection Kit」などを使って「ez Share」のSDカードを読み込んだ方が良いです。
Apple iPad Camera Connection Kit MC531ZM/A
■「ez Share」にはEye-Fiと似たような機能で「自動プッシュ」という機能があります。
これを使うとわざわざ「ez Share」SDカード内の画像を選択・ダウンロードという手間が省けます。じゃんじゃん写真を撮ってiPadで確認したいという時にはかなり便利な機能かと思います。
この機能を使ってみます。
・まず「設定」タップします。
・「ez Share」の設定をタップします。
その後パスワードを入力しますが、初めての場合はそこに書かれているパスワードを入力すれば大丈夫です。ちなみに「画面のスリープ」はオフになっているかと思いますが、オンになっていた場合はオフにした方が良いです。
・「自動プッシュ」をオンにします。
・これで設定は完了です。この状態でカメラで写真を何枚か撮り、「ez Share Wi-Fi HD」アプリで保存フォルダを確認します。
きちんとiPadに転送されているようです。
・ちなみにこの表示の時に写真をどんどん撮っても表示は更新されないので、下へ引っ張って更新します。
・そうすると表示が更新され新たに撮った写真が追加されています。
こんな感じで便利に「ez Share」を使う事ができます。
今回Xacti HD2000を使ってちょっとした撮影の現場でiPadで写真の確認がすぐできて便利でした。
最後にですが、不特定多数の人がいる中で使うと最初のパスワードを知っている人は誰でも「ez Share」にアクセスする事が可能になってしまうので、カード設定でWi-Fiパスワードや管理者パスワードは変更しておきましょう。
以上「Wi-Fi SD カード【ez Share】を試してみた」です。
長々とどうもです。
「ez Share」
http://www.tecnosite.co.jp/electronics/pc/ezshare/
投稿者プロフィール
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もうだいぶ前からになりますがクラブVJをやっていました。 そこから映像関係のお仕事をやるようになり、コンサートや企業プレゼン、展示会などのムービーを創ったり、時にはプレゼンテーション素材をつくったりするようになりました。
今はPVなども制作したり動画素材を配布・販売したりしています。
■書籍も出しました【動画素材123+45】168本のFHD動画素材を収録しています。
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